※2019/01/01掲載
2019年度入試(2018年秋実施)が終わり、新しい年度を迎えました。
入試を振り返り、全体の出題傾向を見てまいりますと、前年と比べて大きな変動はなかったように思います。
日本女子大学附属豊明小学校の日程が昨年より(2017年秋入試)２日目は今まで２日〜４日と3日間でしたが、２日、３日と２日間に短縮されたことが最大の変化だったと思います。
当教室は〈女の子限定〉教室ですので、日本女子大附属豊明小学校で出題された問題について、お話し致します。合格された複数のお母様・お嬢様にご協力いただき、伺ったお話を中心にしております。
(入試を受けられたお嬢様方のご記憶に基づいておりますので、若干不明瞭な点もございます)

「日本女子大学附属豊明小学校」
■学校概要
創立者の提唱した『三綱領』により、幼稚園から大学までの一貫教育を行なっている学校です。日本女子大学附属豊明小学校では、この三綱領を基本に、以下の児童像を目標としています。
　・一生懸命がんばる子
　・自分からすすんで行動する子
　・みんなと力を合わせ協力する子
また、創立以来の伝統的な精神として「実物教育」や自ら学び考え、興味を持つことを追求していく「自学自動」を掲げています。

■ 試験概要
2019年度の募集人員は、内部進学者を除き約54名です。
試験は2日間にわたって実施されます。1日目はペーパー試験、行動観察(集団テスト・個別テスト・制作テストなど、１時間半程度)、2日目は親子面接(10〜15分程度)となります。
試験は月齢の遅い順に行うなど、月齢が考慮されていることからも、お子様の実力をきちんとみる学校だと言えます。
入学願書は、近年簡素化されています。後日提出の面接資料(B4版１枚、本人について11行・家族紹介21行、志望理由17行）があります。10月中旬考査日発表時に学校に直接提出です。

■ 入試内容
考査　2018年11月1日
※考査は１日で行われ願書提出時に受付番号が付き、その後生年月日、月例の遅い順に受付番号が付きます。所要時間90分程度。

●ペーパーテスト
ぺーパーテストはCDで出題され筆記用具は水色のクーピーペン3本と４B鉛筆２本です。
12〜15名位のグループ。(試験官は男の先生1人、女の先生2人)

(出題内容)
お話の記憶／数／重ね図形／四方観察
ペーパーは水色のクーピーで行い、濃淡は鉛筆で行うように指示がある。
指示絵画(海の絵…ヨット・波・魚など)、濃淡をつけニコちゃんマークを書き入れる。

●行動観察
◎集団テスト(女性の先生1人)・指示行動
(出題内容)
・4名1グループ。グループの色が決められている。
　お花屋さんごっこをする
　上級生のお姉さまと３回ジャンケンを行い、シールをもらう。
　そのシールを使ってお花屋さんの看板作りをする。
　看板作りが終わったらお姉さまからポシェットと、紙で出来たお金をいただき、
　お花屋さんとお客さんに分かれて遊ぶ。その中で先生から○○の色のお花を何本
　とってください等、指示がある

◎自由遊び
(出題内容)
・ネックレス作り・輪投げ・スーパーボールすくい・おままごと・ボールプール
　在校生のお姉さま、お友達と自由に遊ぶ その間に一人ひとり試験官から呼ばれて
　質問される
「試験官からの質問」
　・今日試験で一番楽しかったのは何ですか。
　・自由遊びで何が楽しかったですか。
　・今日朝食は何を食べましたか。
　・今日昼食は何を食べましたか。
　・テストは難しかったですか。
　・今日は何で来ましたか。